オモシロきコトも無き世をオモシロく

人生をオモシロおかしく

そろそろお金について話すときかもしれない

こんにちだ!!
いしまんです。

 

あらかじめ言っておきますが、金融リテラシーや節約生活、独立のすすめ、ビジネス本へ誘導などのテキストではありません。

 

まずはコチラから。
『とある夫婦の、超自己啓発砲』

 

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LINE相手は奥さんなのだが、正直、スピっぽい内容は苦手で聞く耳が無い。
基本的に既読スルーないしは、魂が抜けていくスタンプを存分に利用している。 

 

奥さんの書き込みには、理由(わけ)がある。

 

先週のわたしは『負傷』が多かった。

 

会社近くの花火大会(直前で中止)の大雨と風雨によって、左足親指の爪を『ベロっと』剥がした翌日は、朝からキャベツの千切りをしている時に、これまた左手の爪を削ぎ落とした。

 

共通する『左』と『つめ』。

 

コレを見た奥さんは、ソレ系(スピ)の本を引っ張り出して俺の負傷に、何がしかの因果を見出そうとするのだ。

その結果が、さっきのLINE。

要約すると、

今の自分(かなり深層の方の自分)に気づき、認め、吐き出しなさい。
そこから、突き抜けて行動しなさい、的な感じなのだろうか……。

 

このLINEの少し前から考えていたことがあった。

もっとも、実家への帰省があるたびに脳裏をよぎってはフタを閉めを繰り返してきていた。

 

そう。

 

「おかね」について。

 

普段、奥さんのコレ系にはほとんど反応しないのだが、ちょっと乗ってみようと思った。

 

 

 タイトルと少々異なるのだが、本音はコチラ。

 

 

『わたしのお金に対するイマイチな感じについて、そろそろ手放す時かもしれない』

 

 

 

私は、失敗が嫌いだ。
私は、間違いたくない。

 

 

私は、いつでも稼げると思っている。
そのくせ、いつまでも本気で行動しない。

 

 

お金持ちの2世が特に嫌いだ 。
お金持ちは大体悪いことしてると思っている。

 


お金持ちになりたいのなら
「お金持ちの考え方とかお金持ちの行動を真似しよう……」的な言葉やテキストに出会うと、心底ムシズが走る。

 

 

小さな買い物にうるさいくせに
大きな買い物ではザルだったりする。

 

 

子どもの行動に先回りしてしまい、後悔や失敗といった経験を阻害している。
見守るのが下手だ。

 

 

決断が遅い。
行動が鈍い。

 

 

探究心があるようで無い。
新しいモノは基本的に静観する。

 

 

直感で買い物できない。
納得する裏付けがないと買わないし、無理。

 

 

SNS広告の「〇〇で年収〇〇円」的な記事にピンと来てしまうことが嫌だ。
つまり興味アリアリだってことを、隠していることが嫌だ。

 

 

広告を全文読んで、上手いビジネスだ。優れたコピーライティングだなぁ。と分かっているのに、本気で真似をすることはない。

 

 

お金がたくさんあったらキット、ギャンブルをするだろう。
うん。ギャンブルをするだろう。

 

 

自分の行動範囲の狭さは、あくまで所持金に比例していると思っている。
いや、イコールだ。

 

 

誕生日を祝われるのが苦手だ。褒められるのが下手だ。
つまり、本音は知られたくないのだ(うれしい)

 

 

人に難しいことを簡単に説明することが得意だと思っている。
でも、思い上がりかもしれない。

 

 

こんな記事を書いている間に、また左手を負傷した。
こんどは火傷だった。

 

 

長男と朝食を作っていた。
納豆チーズオムレツ。

 

 

オムレツの作り方を長男に教えるために、朝から台所にいた。
熱したフライパンに油を入れ、卵の入ったボールを手に持とうとした瞬間。

 

 

大きなボールはコンロの近くにあり、フライパン脇からもれた強火によって熱せられていたようだった。
それに気付かずに、左手でボールを手にした。

 


「じゅ~~ぅ」

 

 

隣で見ていた息子いわく。
「手から煙出ていたよ!!」

 

 

自分の身体の価値よりも『卵をこぼさまい』とするヘボ根性に向き合う。
モチロン、卵の入ったボールを落とすことは無かった。

 

 

指先が痺れるように痛い。
即座に流水で冷やす。ぬるま湯の方が治りが早いとか頭をよぎったが、どうでもいいくらいに痛い。

 

 

奥さんが惜しみなく「アロマ(ラベンダー的な)」を、指先から滴(したた)るほどに塗ってくれたお陰で、半日も立たず痛みはなくなった。
かなり滴(したた)っていた、むしろ手のひらまで到達する勢いで……。

 


俺だったら高いアロマオイルを、チマチマと指先に塗ったことだろう。
逆の立場だったら、「俺」はどうしたのだろうか。

 


大切な人、大切なモノ、大切な時間、躊躇なく行動できるのだろうか?
お金も同じ。

 

 

 とりあえず吐き出してみたが、コレが何かの変化になるかなんてよく分からない。
でもとりあえず今まで拒否ってきたことを、一旦アウトプットしたことにはなるのかな。

 

 

小さな行動として、細々とやってるショップを更新してみた。
売り切れている商品もあったし、新作もつくってみた。

 

 

やれることを躊躇なく。 

 

 

ご興味がなくとも一度ご覧くださいませ。


漆のジュエリーです。
デザインはユニセックス
天然の素材を中心に作っております。

 

www.creema.jp

 

むしろ見ていただけたなら、叱咤激励頂けると嬉しいです。

例:

 写真がしょぼい

 説明が分かりずらい

 もっとこんなデザインで作ったら?

 値段について などなど

 

このブログのコメでも、FBのコメでも結構です。
厳しいお言葉も真摯に受け止めて見ようと思っております。

 

 

おしまい。

『私の床屋は銀座です』と公言できない37歳のオッサンには、こんな出来事が起きる1例。


こんにちだ!
いしまんです。

 

暑い日が続きますが、皆様におかれましてはご健勝のことと
お喜び申し上げます。

 

って……、

 

すごい挨拶ですよね。

 

勝手に相手のことを元気であろうと前提して、
肯定して、勝手に喜ぶ……。

 

さて、皆様におかれましてはご健在のご様子でして、
こんな箸にも棒にも掛からぬブログをご覧になっているご様子では、
さしてやることもなく、FB投稿を見ているうちに迷い込んでしまった
さながら、はぐれ子羊と言ったところでしょうか。

 

今宵も今朝も、ただ唯
テキストを楽しんでいただければ幸甚でございます。

 


ある日の休日。

 

私は髪を切ることにした。

前回の床屋は12月。
すでに8か月ほど経過していた。

いつだって切りに行けたのだが、切りに行けない事情があった。

私の行きつけの床屋は銀座にある。

私の性格上「床屋」という表現を使っているが、その実は美容院だ。
なんせ「美容院」という表現を使うことさえ、恥ずかしみを覚えるほどに、ひねくれた性格を形成した37歳のオッサンなのだからあえてここでは「床屋」と表現させていただく。

 

は?

 

オッサンのくせに「銀座」の「美容院」???!!!!

 

などとは言わないでほしい。
詳しくはこちらの記事も見てもらえば、俺の『床屋事情』も多少は理解していただけるのではないだろうか。

http://mai-rice.xsrv.jp/webshop-mai-tencho

 

で、今回8か月も髪を切らなかった理由。

 

銀座に行く理由が『髪を切りに行く』なんて、ハイソでお洒落さんな発言が、私の口から出ることはない。

 

うん。

 

決して無い。


たとえ天地が返ろうが、ヒトデナシと言われようが、面と向かって「バルサ」を唱えられようが、無い。

 

普段は、銀座にある勤め先の店舗へ顔をだしがてら髪を切りに行っていたのだ。

だが、なんとその勤め先(銀座店)が閉店してしまった。
実情は、立ち退きによる一時閉店なのだが思いのほか物件に苦戦して、再開のめどが遠かった。

そんなこんなのリニューアルオープンが、形を成してきたのが7月下旬。
つまり、ようやく『銀座』に行く理由が見つかったのだ。

今回は息子同伴にて銀座へと赴く事となった。

 

ここから先は、渾身の替え歌にて……。

 

 

 

夏の日の泣いてん無いんすりー

ローソン スタンプラリー ~キュウレンジャー編~

 

作詞:いしまん(俺)
題材:しゅうまん(息子小2) 

 

※原曲を聞きながらどうぞ。



まるで別人の しゅうちゃ~くし~ん(執着心)
Ah 駅近の LAWSON
君は初めて僕の目に見せた
その欲望 そのCrazy


(銀座行きの電車時間が迫る中、急にスタンプラリーをやることに…)

綱島駅前 走るふたり
Ah 朱色の スタンプ
ざわめく街を 切るように君は
トビウオに なった

予約時間に Sayぇぃぇぃ Yes
遅刻寸前 Soぉぅぉぅ Tight
あんなに 早めに 出たのに~

 

(私は遅刻が嫌いなので、いつも1,2本前の電車に乗ります)

泣いてん無いんすりー
電車時間 oh 間に合わない
駅まで来たのに 忘れてくるとは

Noぉぉ!!

落としたの? oh そうじゃないよ!!
子どもの Suicaが 見当たらない~

 

 

LAWSONのつくえ~(机)

 

(ローソンのスタンプラリーが設置されている机にスイカを忘れたそうです)

スタンプ~の景品 ほし~い~よね
Ah きょど~ふしん(挙動不審) ぜんかい(全開)
床屋の店内 う~ろうろと はいかい(徘徊)
意識して しまう

 

(髪を切られている私を尻目に、スタンプカードを持ってうろつきます。かなり邪魔でした。)

一人で行くよ LAWぉぅぉぅ SON
銀座の街を Soぉぅぉぅ Hike

宝の山だよロゥソン~

 

(我慢できずに、床屋から近くのローソンへと一人旅立つ決意を決めたそうです)

泣いてん無いんすりー
だいじょうぶ oh ホンのスグさ
迷子に なるわけ 無いよと思った

Lost

携帯を oh 持たせてたさ
それでも 彷徨(さまよ)う 子供だね~

 

夏の日のしゅうま~ん

 

(私の携帯を持たせたのですが、結果的に迷子……)

 


ココは銀座の 四(ヨン) よん ちょうめ~
保護されたのは 一(イッ) ちょう ちょうめ~
あんなに近くにいたのに


……(すごく遠くまで、遠征したようでした)

泣いてん無いんすりー
泣いてない~ oh 君は強い
気弱な 男と 思っていたけど

Love

おまわ~りさ~ん oh そうじゃないよ

 

場外 馬券の 警備員~

 

夏の日の銀座~

 

 

 きっと息子は俺と違って、オシャレなヤツに育つことでしょう。
だって、7才にして【銀座】で【迷子】を経験したのですよ。

私は未だに【銀座】で迷子になります。
が、
それもこれも35歳を過ぎてからの話です。

 

俺が髪を切られている最中に、息子が店へ電話をかけたようで、他のスタッフさんが俺に気を使って、ひっそりと迎えに行ってくれたそうです。

結果的にはスタッフさんが出て行った数分後に、俺の携帯から「無言電話」があったので、迷子の件は白日の元に晒されたのですが……。

当の俺は、髪の毛ガードをつけたままの「てるてる坊主」状態で、店内をウロウロ落ち着かずに右往左往。

高層ビルの窓から階下を眺めて探すのですが、見つかるわけもなく。

その後なんとかスタッフさんによって保護されたとの一報が入ったのですが、なかなか苦戦したようです。

ありがとうございました。

 

一方の「しゅうまん」は、携帯を駆使して方々へと電話をしていたようです。(俺の電話履歴を片っ端から)
そして、なぜかその全ての電話が『無言電話』だったそうです。(汗)

方々へと詫びの電話を入れました。

 

床屋を後にして、彼と一緒に迷子道を再現してみたのですが、話によると「お巡りさん」にバッタリ会って助けてもらったそうなのですが……。

どう考えても、場外馬券場の警備員さんでした。

ありがとうWins銀座の警備員さん

 

ローソンのスタンプラリーに夢中になって、勇気を振り絞って初めての銀座大冒険。

次は、もっと慎重に飛び出そうね。しゅうまん。

 

俺も、ひとつ勉強したことがある。

 

 

世の中、何が起きるか分かりません。

 

発着信履歴には

 

やましいモノが無いように

 

常にクリーンを心がけましょう。

 

 

 

 おしまい。

ブリトニーとゴルゴ13が家に来ちゃった!? どうやってもてなすの?? 最良のオモテナシ1選。

 

こんにちは。
いしまんです。

暑い日が続きます。
そろそろ、アレにおびえる季節ですね。

特に地べた住まい(戸建てや借家)には切っても切れないアレ。
我が家での呼び名は2種類ある。

奥さんは『G』と呼び、私は『ブリちゃん』と呼ぶ。
そう。
タイトルで釣るつもりはないのだが、あいつのことだ。

暗闇にまぎれる漆黒のボディをもち、6足歩行を生かした駆動力と俊敏性。
しなやかに伸びる好感度センサーは、小刻みに「右へ左へ」とウィービングすることで実現される。
そのセンサーは、周囲の危険を察知する安全性能を見せつけるには、余りあるほどの長さ。

人はそれを忌み嫌い、目にすること、口に出すことすら はばかられる。
いつしかヤツには隠語があてらるようになった。
ネット界隈を見回すと『G』と呼ぶ方が多いようだ。
確かにあのフォルムや、静かに忍び寄るさま、スナイパーとしては申し分ないのかもしれない。
しかも、ヤツの背後に回り込むことは至難の業だしな。

でも、マジョリティ嫌いの私はあえてそこは「ブリちゃん」だ。
ひねりも芸もない隠語だが、「ちゃん」をつけることで後ろめたさを幾分か和らげているつもりだ。

ある人は言うだろう。

地球上のすべてのモノに意味があり、価値があり、愛すべきものだと。

否。

そんな綺麗ごとはヤツには通用しない。

確かにヤツが人間に対して危害を加えることはない。
では、なぜ人はヤツを恐れるのだろうか??

奥さんの「ブリちゃん」に対する防犯対策はかなりのモノで、情報収集もハイレベルなのだが、そのレポートの中にこんな一文を目にした。

【ヤツは地球外生命体である】

もちろんエビデンスなんてものは皆無なのだが、人が無条件に恐れを抱く対象として、圧倒的な承認力をもっている。
ヤツらは元々地球上で生まれたわけではなく、地球侵略のために現れたインベーダーであると仮定してみると、なおさらだ
きっと太古の人類は、ヤツらが侵略者であることを知っていた。
しかし、現代ではその事実は抹消されてしまい、根拠に乏しい「恐怖」だけが残ってしまった。


では現実世界で起きている事象をレポートします。


その日の帰宅時間は23時。
ちょいとデスクワークが溜まっていたので、いつもよりも遅めの帰宅。
当然この時間には、奥さんと息子二人は就寝中なのだが、その日は少々異なる。

バイクを停めて、家のほうへ目を向けると白い明かりがついている。
基本的に夜間、彼女が蛍光灯をつけることはない。
光色がウンタラカンタラで、睡眠の質をナントカカントカらしいが、わたしはいつも既聴スルーしている。

そんな奥さんが蛍光灯を点けたまま、眠っているとは思い難い。

扉を開けて部屋へ入ると、寝室のふすまが開いており布団の上で3人が車座になっていた。
(ははぁ~。1歳児が泣いて奥さんが起きているうちに、7歳児も目が覚めちゃって、悪乗りで遊び始めた23時ってとこですなぁ。よっしゃー!おれも遊んじゃおっと!)
と、いった妄想を働かせながら寝室へと近寄ると、神妙な面持ちで奥さんがこちらを見てくる。

奥:「でた」

俺:「まじか……」

たった五文字で十分だった。
いやヤツに敬意を払うならば、たったG文字だな。

意外なことに、奥さんの状況は比較的安定していた。

彼女が「ブリちゃん」又はそれに類する虫に遭遇すると、往々にして発作が起きる。
主な症状は、

過呼吸
「動悸」
「どんぶり」

そう!

「どんぶり」なのです。


想像してみてください。

暗い部屋でひとり♪
テレビはつけたまま♪
僕は眠りの中♪
何の夢を見てる~♪

イエモンのJAMが脳内リフレインしてる、次の瞬間。

テレビと壁の隙間から、黒い影が現れた時

A:たたかう
B:ぼうぎょ
C:にげる

選択が難しいですよね~。

最終的には一択問題なのに、刹那の選択肢は無限なのですよ。

まずは逃げるを選択してみましょう。

ヤツの存在を忘れて、床に就いてヤツの存在を忘れてみます。

でも……

もしもヤツがあなたの枕元にやってきたらどうしますか?
あなたが寝ている間にキッチンへと侵攻して、コップの縁をお散歩していたらどうしますか?

そうなんです!!

「いてもたってもいられん」のです。
つまり「にげる」は無いのです。

次は防御を選択してみましょう。

人類の、わかりやすい防御は「境界」です。
隣家との壁、国と国との国境。
でもね。
ヤツに「境界」など通用しないことを頭では理解していますよね。

つまり。

「たたかう」しか法がないのです。

たとえ結果が「あきらめる」になったとしても「たたかう」のです。

ココで重要になってくるのは『武器』。
私レベルの猛者になれば、素手でもヤツと渡り合えるのですが、世の女性のことを鑑みると「武器」は重要です。

しかし、ヤツは我々の「虚」をついて現れます。
遭遇した状況によっては、最適な武器が手元にあるとは限らない。
どんな苛烈な状況に置かれても、人は何かの『道具』を手にすることで、状況を打開してきた生き物である。

あなたは、何を手に持ちますか?

これは心理学的にも通じるものがある。
困ったときに手にするモノ。
それは「あなた」が深層心理の世界で、心の拠りどころとしているモノである可能性が極めて高い。

彼女の場合は、それが「どんぶり」なのだ!!

三人が待ち構える寝室へ入ると、みそ汁椀が一つ、どんぶりが一つ、布団の上に転がっていた。

なぜだろう?

なぜ彼女の武器は「どんぶり」なのだろうか?

理由を聞いても意味が分からない。
今回もヤツを見つけるなり、長男をたたき起こして

奥:「どんぶり!どんぶり持ってきて!」

奥:「わたしは見張ってるから!!」

うぅ~ぬ……。
意味不明。

でも彼女にとっては「どんぶり」が拠りどころなのだから、他人がどうこう言う問題ではないのかもしれない。
もちろん彼女が「どんぶり」を有効活用することは一切無いわけだがな……。

一方のヤツは、タンスの裏に隠れたっきり出てきていない様子。
出現からすでに10分以上は経過している。
膠着状態を打破するために、彼女が切り出した。

奥:「やろっか?」

俺:「ん??」

私は何を言われたか、判っていた。
でも仕事で疲れた体を奮い起こすには、少々時間が遅い。
とりあえず、言葉の意味を分かっていない体を装ってみた。

奥:「前にもやったよね」

俺:「まぁねぇ……」

彼女は以前にあった我が家の事件。

深夜の大捜査線~「THEブリちゃん」~ベットルームを封鎖せよ

のことを引き合いに出している様子だった。
しかし、その時の結果は「あきらめ」だった記憶がある。

つまり彼女は俺に、こう言いたいのである。

「寝室のタンスをどけて、退治しよう」と。

我が家の小さな寝室は、壁際に家具が並んでいる。
中ぐらいのタンス、大きなクローゼット、大きな木製のままごとキッチン、本棚。
ヘビー級のオンパレードなのだ。

それを、深夜0時前の仕事を終えた私に「どけて退治しろ!!」と、おっしゃるわけだ。

(いやぁ~。正直つらいなぁ……。)

俺:「とりあえず、お風呂入らせて」

彼女の要望を適度にいなして風呂に入る。
(なんとか発作が収まらないかなぁ……)
早々に風呂を上がって、すぐさま状況を確認する。

ブリちゃん」は未だ姿を現さない。
彼女はまだ臨戦態勢を解いていない様子だ。

長男はすでに再眠体制に入っており、覚醒しているのは彼女と赤ちゃんのみ。

俺:「少し、起きてよっか?」(晩酌したいし……)

俺:「どのみち電気つけてたら、あいつは出てこないよ」

灯りを豆電球に変え、部屋の光量を下げてポツポツと会話し始める。
会話の内容は当然、「ブリちゃん」について。

俺:「昔はよく過呼吸になって、パニック障害になってたよね」

奥:「このうちに来てからは、G以外の虫に遭って少し免疫ができたかもね。足高さんとか」

「足高さん」とは、「ブリちゃん」の天敵として有名な「アシダカグモ」のことだ。
我が家で共存が許された唯一の虫。

しかし、

そのサイズがね……。

「足高おじさん」クラスになると、おおよそ大人の手のひらサイズはある。
それが夜影に壁を這っている姿たるや、異世界から召喚されし「魔」である。

我が家は、真っ白な漆喰の壁。
そこに手のひら大の、黒き影が滑るようにして移動していく。
ブリちゃん」の天敵なのは十分理解していても、少々許しがたい恐怖を与えてくる。
なかなかに、おぞましい光景なのだ。

奥:「去年は一度も出なかったのに、今年は何か違うのかなぁ~」

俺:「赤ちゃんもいるし(食べ物散らかす)、今年は少し湿度が高くて暑いからね~」

晩酌も終盤に差し掛かり、もう一杯とキッチンへと立ち上がったその刹那。



俺:「いたっ!!」



ブリチャン ガ アラワレタ!!

(脳内にはドラクエのバトルミュージックがリフレイン中)

ココから先は音楽を流しながらどうぞ。


ドラクエ3 BGM 戦闘のテーマ FC



てゅるるるるるるるるるるるぅるるぅ↑♪

ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪ズンチャ♪

て~~れーれー♪ れーれー♪

テペポパッペポ♪テペポパッペポ♪テペポパッペポ♪テペポパッペポ♪

て~~れーれー♪ れーれー♪

テペポパッペポ♪テペポパッペポ♪テペポパッペポ♪テペポパッペポ♪

てけてけてっ!てけてけてっ!ふにゃふにゃ♪

てけてけてっ!てけてけてっ!ふにゃふにゃ♪

てーれてってってて~♪てけてって♪

てーれてってってて~♪てけてって♪

ブリが出た!ブリが出た!ブリが出た!

ウソだ!ウソだ!ウソだ!ウソだ!まじ……。

ブリが出た!ブリが出た!ブリが出た!

まじか!まじま!まじか!まじか!まじ……。

ぴゅるるるるるぴゅるるるるるる~~~~~~♪



当然、「俺」の選択は

▲「たたかう」
 「ぼうぎょ」
 「にげる」

しかし、武器が無い。
素手でもイケるが、痛恨のミスを犯さないためには、素手よりも場面のデカい武器が必要なのだ。

よく見る武器に「雑誌を丸めた棒」なんてのがあるが、あれは大きな間違いである。
丸められた棒は、打面が極端に小さくなり空振りの可能性が高くなる。
イメージしやすいのは車のタイヤ。
あんなに大きな円形なのに、地面との接地面は『ハガキ一枚分』なのだから、円と面の物理的性質を見極める必要がある。
つまり面に対しては、『面』で立ち向かうのが最良となる。

ヤツは寝室から場所を替え、すでに居間の壁に現れている。
驚くべき機動力だ。

しかもヤツはまだ、奥の手を隠し持った状態。
居間にある息子の本棚の影から現れ、高感度センサーを左右に振りながら様子をうかがっている。
センサーが危険を察知し次第、すぐ本棚の陰に隠れことが可能なポジショニングをキープしている。

そう。

ヤツはまだ「かくれる」と「飛ぶ」と言う、逃走経路を持っているのだ、

ヤツとの戦いで、忘れてはいけないことがある。

【決してヤツから目を離してはいけない】

特に薄暗い環境においては、ヤツに合わせた焦点を一度離すと、再度認識するまでに時間がかかってしまう。
そのわずかな時間が命取りとなるのだ。

私は決して目を離さない。

一人で武器を探索しながらも、奴から目を離さない。
そんな作業は至難の業だが、今回は彼女がいるので一安心。

俺は腰を少し沈めて、目線をヤツの高さに合わせた。

左手は「だら~ん」と前に出したノーガード戦法。
しかし、右手は違う。

その容姿は『トレンチを持つウェイター』。
もちろんシャドーゆえに、トレンチなどは持っていない。

シャドーしている俺の右手に、彼女が武器を置く手はずとなっているのだ。

居間にある最適の武器は、雑誌であることは揺るがない。
そして、前述したように雑誌を「丸める」なんてことはしない。

雑誌も様々あるが、Nissenやタウンページは愚の骨頂。
破壊力こそあれ、ヤツの機動力に対しては重すぎて不向きだ。

かと言って大学ノートの様なライトボディでは、手への馴染みが軽くこれまた不向き。

理想的な雑誌は

 PJ

名称:ピーチジョン
通称:婦人用下着雑誌
属性:一流モデルかつ二流タレント
攻撃力:ローラ・アンナ級


そっと俺の右手に置かれた、PJ。
適度な重さと、表紙の可愛さは「Nice One!!」。

表紙のモデルも、まさかこれから「ブリちゃん」とたたかう羽目になるとは思いもしなかっただろう。

俺は右手にPJを持ちつつ、ヤツとの距離を縮める。
じわじわと。

距離にして1m。
少し異変を感じて、歩みを止めた。

ヤツのセンサーの振り幅が大きくなったのだ。

 

まずい。

 

気取られたか……。

 

即座に「俺」は、気配を殺す。

ドラゴンボールで言うところの「気」を消す。
ハンター×ハンターで言うところの「絶」。

少々気負い過ぎて、殺気がみなぎっていたようだ。

 

しかし気配を殺し、心穏やかにして「ブリちゃん」を凝視するだに、まぁ、気持ちの悪い事この上ない。

 

サイズにして100円ライター程度。
触角はボディと同等の長さ。

そして、丸いと思っていた頭部が『∩』ではなく、『凸』の形になっていることに気が付く。

個体差なのかもしれないが、気持ち悪さが加速した。

 

1分ほどの睨み合いの末、ヤツがゆっくりと前進を始めた。
ヤツと本棚の隙間との距離は約20cm。

頃合だった。

 

「うぉらっ!!」

 

一気に1mの距離を詰めて、「ブリちゃん」目がけて『PJ』をブチ込んだ!!

 

「どぅぉ~~ん!!」

 

小さな借家が、大きく揺れた。

 

 


ドラゴンクエスト ファミコン レベルアップ 効果音(3秒)

 

てれれれってれっれーーー♪

 

イシマン ハ ブリチャン ヲ タオシタ

 

……

 

『PJ』 ハ ノロワレテ シマッタ

 

イシマン ハ シックイ ノ

カベ 二 ベホイミ ヲ トナエタ

 

カベ ハ ウエット ティッシ ニ ヨッテ

イチメイ ヲ トリトメタ

 

 

 

結論:

ブリトニーとゴルゴ13が家に来ちゃった!? どうやってもてなすの?? 最良のオモテナシ1選。

 

  • ブリトニーはアンナで制す
  • ゴルゴ13はローラで制す

 

以上!!

 

いつか誰かの「たたかい」の参考になれば……。

汚してしまった『PJ』も、もとい。

ローラやアンナも報われるはずだ……。

 

 

 

 

おしまい

ヒアリ(火蟻)報道から見る、小学生の情報量とオモシロさ

こんにちは。

いしまんです。

 

先日、小学校に息子を迎えに行った。
彼は放課後の学童保育中。迎えついでに観察用の鉢植えを持ち帰る。

俺は「鉢植え」となぜか「ランドセル」まで持たされる帰り道。

暑さと重さに耐えかねて、校庭の片隅にランドセルを置くと息子がスゴイ剣幕で怒っている??

 

おれ:「重いんだから、しょ~がね~べ!!」

むすこ:「ソコに置かないで!!」

おれ:「だったら自分でもてばい~だろが」

むすこ:「違うの!! そこヤバいよ!!」

おれ:「は?」「ココの何がヤバいの?」

 

むすこ:「ひありー……。」

 

おれ:「ヒアリ―??」(なんかの呪文みたいなのが流行ってんのか??)

 

むすこ:「ひあり(火蟻)シラナイの? いしまん?

 

おれ:「あぁ~。ひありね……。いるの? ココ?」

むすこ:「うん。ヤバいよこの小学校」

おれ:「まじか。」

むすこ:「〇〇さんが言ってたよ。ヒアリがいるって」

 

 

確かに子供のコミュニティにも、インフルエンサー的な中心的存在がいる。その子の発信は驚くほどの信頼がおかれ、拡散されてしまう。ウソかホントかなんてのは二の次で、大人も子供もこういったインフルエンサーの情報に流されがちだ。染まってから情報を精査するタイプもいるし、管理能力の高い奴は、ハナから相手にしない場合もあるが、情報社会ではマイノリティだろう。子どもにいたっては怖い話が大好きだから、デマなんかもその類に近いのではないだろうか。

おれも小学6年の頃、悪友と一緒に「トイレの花子さん」が流行っていた時に「トイレの太郎さん」という顔ナシ妖怪の怪談をでっち上げて、瞬間的にバズったことがある。最終的に話は尾ひれがついて、自分たちの手には負えないストーリになって、俺たちはトイレの太郎さんは「知らない」ことにした。

兎にも角にも、情報ってかなりリテラシーの高い人にとっては有益なものなのだが、一歩間違うと悪徳商売ヨロシクな危険な代物だってことも留意していないと、つまらない事に気を悩ますこともあるなぁ~って思うのです。

大好きなラジオパーソナリティの一人であるジェーン・スーがシェアした記事が、ちょっとそんなニュアンスも含んでいて、とてもオモシロかった。

 

gendai.ismedia.jp

 

息子にとっては、「ひあり」が本当にいるかどうかは関係なくて、コミュニティでの承認と共感が重要な時期なのかぁ~、なんて勝手に崇高な思いを巡らしてみたり。

おれが子どもなら、「くろアリ」を捕まえて赤い絵の具を塗って、クラスのみんなに恐怖をもたらすだろうな~って、稚拙なことを考えたりした週末でした。

 

おしまい

先週の詰め合わせ。プラス一品。

毎度。いしマンです。

 

先週はPC業務が多くて、頭痛とゲボ感に悩まされていたのですが、一般にトンデモ科学的に思われている「電磁波」を久々に掘り下げてみた。

曖昧なことは科学して見たいたちなのだが、ヤッパリ数値化されると若干引く。

だってさ。

PCや周辺機器の電磁波が高いことは想像できいたのだけど、その数値と同じくらいに、「デスク」が電磁波を帯びていたことにショックを受けた。金属のデスクではないのにも関わらずである。

「俺」の電気知識では、ゴムのような絶縁体なら電気を通さないとの認識だから、電磁波も絶縁体には関係ないと思っていたが、大きな間違いだった。

一般的に通電というと。ブラック企業入りしている電通ではありません。

物質の内部及び表面を伝って、電気を通すことを言います。

一方の電磁波は物質の表面への作用なので、絶縁体という概念は無いようです。

 

疲れるとデスクに突っ伏したりしてたことは、日常茶飯事。

 

うわぁ~。

 

でも、スマホショップの改修や広告管理、blog、受注に仕分け。今やPCナシでは考えられない・・・・・・。

 

うわわぁ~。

 

善し悪しじゃないけど、嫌だ。イヤだ。やだ!

 

皆様もPCの電源や電化製品のアースはキッチリととって下さいませ。

体に大きな変化はなくとも、心がダークサイドに寄っちゃいますので・・・・・・。俺のように。

 

オムニバス2

長男と銭湯に行く。

長男の水中めがねで、ジャグジー風呂で潜る。非常識ながらも気分は「青の洞窟」だった。

 

オムニ3

長男が花火をしたいと申すので、千円紙幣を渡す。ついでにビールのお使いを頼む・・・・・・。

あっ!

(小学生はビール買えねーや)と、気づいてコンビニに追いかけるも長男はいない。

トボトボ帰ると、ニコニコ自転車に乗って大きな花火袋を持ったガキンチョ。

お釣りは百円。

ハナからビールを買う気が無かった様子にウケる・・・・・・。

俺が子供の自分には、SevenStars買いに行ったのになぁ。

 

オムニ4

W-WORKの商品が売れる。

俺と長男と奥さんで、喜びの舞を捧げていたら、1才児もフニフニ踊り出す。

 

オムニ五

焼酎のお湯割りを作る気マンマンで・・・・・・。

水のお湯割りを作るスキルを手に入れた。今。

 

オムニ6

奥さんが本格的に占い師になりそうだ・・・・・・。

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うたごえ集会にて。

昨日は出社前に長男の「うたごえ集会」に参加してきた。

奥さんは少々お疲れモードのため、私は6時半に起床して、ナスと油揚げを刻み、卵を溶く。

乱切りしたナスは、あらかじめ塩を振って油なじみが良いように下ごしらえ。フライパンで、かるく炒めたナスと油揚げに溶いた卵を回しかけ、フタをして火を通す。

起床の遅い私は、久しぶりに長男との朝食。

「朝食をだれかと一緒に食べる」これだけで学力や人間関係の形成に、重要なファクターになるなんて研究もあるようだ。晩酌ばかりに力を入れずに、分散型にせねばと釘を打つ。

二人分のご飯をよそい(盛るの方言かも・・・

卵のヤツをご飯に載せて、オカカと醤油を回しかける。

朝食を済ました長男の出発を見送ったあと、8時ちょうどに、追いかけるようにして私も出発。

奥さんの休息も鑑みて、下の子をだっこひもにぶち込んでチャリで学校へと向かう。

(「だっこひも」とは、赤ちゃんしか収納できないフロントリュック)

 

長男の小学校は、合唱に力を入れている。で、毎月のテーマ曲が学年ごとに決められており、朝の学活で毎日練習されている。

おかげで先月は、

秋田県民の私が、横浜市歌を独唱できるまでに、息子に歌を仕込まれる迷惑を被った。

そして、月ごと?に学年が割り当てられて、発表会がなされるって訳。

今回は2年生による発表。

 

「人間っていいな」

 

日本昔話のエンディング曲だから、口ずさめる方も居ることだろう。

 

 それを、

 

4回も歌う

 

同じ歌を4回も!!

 

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昨年もうたごえ集会はあったので、多少の免疫はできていたが、ヤッパリ無理。

 

1回目:発表する学年のみで合唱

2回目:全校生徒で合唱

3回目:退場用に発表する学年のみで合唱

4回目:親御さんの撮影用に、おかわり

 

呆れた挙げ句に、息子の写真を一切撮らずに、撮影に夢中な父母を激写する始末・・・・・・。

 

毎度ながら、協調性のなさと性格の悪さを思い知る。

 

俺の目には、こんな映像。 

 

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ファインダー通して、我が子の成長を見る。

記録の鬼。

 

記憶を大切にすることはできないのだろうか・・・・・・。

 

価値観は人それぞれだろうが・・・・・・。

 

ひとつだけ伝えたい!

 

動画再生したときに後悔するなよ!

 

肉眼で見て、記憶しなかったことを!

 

だって、

 

君たちが録画中の後ろで、

 

俺と赤ちゃんが、

 

歌っている & 騒いでいる声、

 

(あぁー!! うぅう゛ー!! 的なモノ)が、

 

 

記録されているのだからな!

 

 

「人間っていいな」って、人間にしか言えないサムさ。

 

 

おわり

「見ちゃいけないよ!!」って思えば思うほどに「絶対見るわ!!」

こんにちわ。
いしまんです。

休日の出来事。

あらましだけ話すと、公園で見かけた家族のサブい感じについてなのだが、単純にアウトプットすると結構反感ものかなぁと思う……。

 

朝から奥さんは「なんとか数秘術」と言う占いセミナーに参加するため、俺は終日子守の休日。

俺+息子(7才)+息子(1.2才)。

毎度思うのだが、一日中赤ちゃんのお世話は緊張する。
特に母乳育児に慣れてる赤ちゃんは、ミルクに対する反応が悪い。普段からミルク慣れしていれば、こういった時に男親や赤ちゃんを預かる立場の人は助かると思う。

お母さんを斜めに見ると、赤ちゃんが泣いても「おっぱい」さえあげれば何とかなってる感じに見受けられるのだ。

 

赤「おぎゃー! ふぇ~ん!」

母「おう。おう。おぅ~!」

(おっぱい。どぉ~ん!!)

 母「これが目に入らぬか~!!」

赤(それです!! それを待っていたのでございます!! ははぁ~ パクッ)
(これさえあれば、な~んにもいらないっ!! さすが母上様です!!)

 

つまり男親には、「おっぱい」に太刀打ちできるモノを何ひとつ持っていないのである。母乳に洗脳された赤ちゃんを、付け焼刃の「ミルク」ごときであやせるほど、男親はスキルを持ち合わせちゃ~イナイ。

そんなこんなの緊張感を抱きつつも、一日が始まったわけなのだが、奥さんは解決をひとつ授けてくれた。

それは、「刺激」。

我が家の1.2才児は、暇になるとグズリ始める。

そして、一度グズると再起動かけるのは難しい。
我が家における定番の再起動は、そう。黄門さまの印籠(おっぱい)。

では、具体的にどのような「刺激」を与えるかと言うと。
同じような年頃の赤ちゃんが、大量に囲われた施設を利用するのだ。

兄弟でも多少は「刺激」になってくれるのだが、現実はそこまで甘くはない。年が離れていると上の子が飽きる。年頃が一緒の兄弟でも限界がある、さらに、もし片方がグズれば連鎖の恐れがある。
これらを総合的に判断すると、他人の赤ちゃんが囲われている子育て支援施設が最良となる様だ。

結果論だが、知識豊富なベテランママや子ども好きなボランティアスタッフ。チョイとした楽園ですわ。

だが若干気がかりなことがる。

 

それは

 

「おっぱい」。

 

 

基本的にコチとら男三人での施設利用です。

まれに男親と子供だけの姿は見受けられるが、かなりの少数派。
9割9分の率でお母さんと子ども中心の環境となるわけだ。

そ~するとだ……。

お母さんたちは基本的に、お母さんであって、それは取りも直さず子供中心モードになっている状態である。
そこで問題なのが、胸元に関して少々オープンなのである。

 

襟ぐりの広めなシャツ。
授乳しやすい服。
チョイチョイ授乳する。

 

ハイ。。。

 

目線に困る。

 

別に見えて損はないのだけど、「見られてる」と思われるのは大損害だ。

「あのオッサン……。わたしの胸元をチラチラ見てるんですけど」的な。自意識過剰な事故はゴメンだ。

最終的に俺の「おっぱいに対する熱い視線」は、ボランティアスタッフに通報されて、息子たちの目に届かないところに俺だけ呼び出される。そして「施設にふさわしくない行動を、これ以上とられますと警察に通報せざれるをえないのですが……」と、スタッフにかなりオブラートに包まれた形で諭される。そうです。マジで捕られる5秒前ですね。

そんな妄想を繰り広げつつ。

 

碇シンジばりに

 

「みちゃいけない。みちゃいけない」なんて思えば思うほどに。

 

そりゃ~。

 

200%見るのが性(さが)って訳でして。

 

やむなく取った手段は、お母さんエリアから離れてひっそりと過ごす。男三人でひっそりと陣取り、他を寄せ付けない圧倒的なブロックの城作り上げ、それでも寄りつく赤ちゃんだけに我らの居城への入城を許可したのだ。

ま~、それでも下の息子にとっては、いつもと違う環境だからグズることもなく、かなり有意義な時間を過ごせたのだ。

結果、3時間半ほど過ごして子守ノルマの半分を消化したところで、通報される前に退散を決め込んだ。
時刻にして2時45分。まもなくおやつ時。

長男は即座にヤツ時を察知して、おやつをせがんでくるのだが、俺もそこらへんは熟知しているので、秘蔵っ子をバックに忍ばせてある。

ナチュラル・ハーモニーの菓子工房で作られたスコーン。

近くの公園へと立ち寄り、おやつブレイク。

下の子は既に抱っこひもの中で眠りについていたので、長男とベンチに座りながら「ぼけ~っ」と公園内を見ながらおやつをむさぼる。

もっとも、俺は甘いものがさほど好きではないので、ペットボトルの水を飲むだけなのだが、一瞬、水を吹き出しそうになった。

それは、公園内で自転車の練習をしている親子の姿だった。

 

声はハッキリと聞こえる距離ではなかったので、補足の妄想アテレコにて記録する。

 

登場人物

父:30才
母:28才
息子:5才

 

真っ赤な自転車にキレイなヘルメットを被った男の子は泣いている。
自転車の状態を見る限り、今日届いたばかりの自転車の初乗りといったところ。

お母さんはお腹が大きくなっているようで、二人目を宿しているようだ。
お父さんとお母さんの語尾が関西弁なことを考えると、転勤組の様子。
設定だけを見ると、微笑ましい構成にしか見えないのだが……。

 

問題はお父さん。


なぜか……キレている。

 

どうやら、息子が自転車にうまく乗れないことに腹を立てているようだった。

 

父:「先が思いやられるわ~↑」

俺:(先って、今日乗ったばかりですよね)

父:「右からこげばエエねん↑」
父:【自転車に乗った息子のペダルを手で回し始める】

俺:(補助輪ついてるし、そんなに焦らんでも……)

息子:【強制的に回されるペダルにバランスをとれず、怖くなり自転車から降りる】

父:「乗るのか?乗らんのか?ハッキリせい!!」

俺:(イヤイヤ。あんたが無理するから……)

息子:「おとうさんは、とおくにいってて!!!(怒涙)」

父:「わかった。わ~った。お父さんは遠くに行っとるから」
父:【少し自転車から離れる】

息子:【ゆっくりとペダルを回そうと試みる】

父:【舌の根も乾かぬうちに、近づき始めて自転車のサドルのあたりを後ろから押し始める】

息子:【ブちぎれて、自転車から降りる】

父:【降りた息子に対して、ヘルメットの側頭部を叩く】
父:「なんでこがんねん!!!」

俺:(おいおいおい!! そりゃないぜ)

息子:【お父さんの側頭部をハタく!! 父ちゃんの被っていたキャップが1メートルぐらい吹き飛ぶ】

俺:【水を吹き出す(ぶふぉ!!)】(いいぞ息子くん)

父:【再度、息子の側頭部を叩く】

母:【息子の保護に入るかと思いきや、自転車論を語りはじめる】
母:「最初からうまい人はいないよ」的なヤツ

俺:(オ~イ!! そこはお母さんの役割しないと!! スパルタの父のバランスが取れないよ~)

母:【お父さんの声の大きさに、少々周りが気になり始めたのか、あたりを見回し、俺と目が合う】

俺:【見ちゃいけないだけど……。おっぱいよりもオモシロい……。】

父:【同じことを3回くらい繰り返す】

 

いや~。
何のカルマなんでしょうかね。
お父さんの深いものを感じました。

モチロン、家庭ごとの常識はありますし、時として手が出てしまうこともあるでしょう。

親の理不尽をオモシロクしてくれたのは間違いなく、息子の会心の一撃でしょう。
息子くんの反撃が無ければ、俺みたいな気分で気概を出しちゃうタイプは、ツカツカと近づいて絡んでたかもしれません。

 

世界は広い。

 

綱島はもっと広い。

 

だって、世界企業の

米Apple研究所「綱島TDC」

付近での出来事なんだから!!

 

ほぼアメリカで起きたようなもんですわ!!

 

 

おしまい