久しぶりに『おぅっ!!おっぉぉぉお!!』って、なった話。
こんにちだ!
いしまんです。
9月に入り、すっかり夏モードも抜けましたね……。おそれていた残暑も、関東ではさほど影響を見せていませんね。
唐突ですが『あなた』は、どんなメディアが好きですか?
新聞、ラジオ、テレビ、ネット、細分化すると切りがありませんが、私は問答無用で・・・・・・。
ラジオです。
幼少期から、朝の食卓にはNHK第一が流れ、枕元でもラジオ深夜便が流れ続けていた。
私の奥さんに言わせると寝ながらラジオなんて「睡眠の質が悪そう」ってなるだろうが、そういう文化で育った事実でしかないから、それに対して今更どうこう考えたこともない。
中高生になるとニッポン放送のオールナイトニッポンにハマった。
ナイナイのオールナイトニッポン。
秋田でも、深夜になると電波状況が良くなって遠くの東京とつながることができた。
現代ではradikoなんて便利ものがあるから、地方と都会との距離は年々近づいてきているのかもしれない。
大学に入ってしばらくラジオ離れがあったが、山梨に移り住んでからまた山梨放送にお世話になった。
今はTBSラジオ一本で7年ほど過ごしている。
大沢悠里、永六輔、久米宏、伊集院光、ジェーン・スー。(天国もカウントしてます)
そしてTBSと言えば、土曜のお楽しみ『司馬遼太郎傑作選!!』
テレビとラジオの両輪を兼ね備えた、民法ならではの懐の深さを聞かせてくれるのです。
テキストに落としながら、ラジオについて思うことがある。
僕の好きなラジオパーソナリティは、生放送にこだわっている人たちだった。
ソレはキット子供の頃に感じていた気持ち。
遠い秋田の片田舎の深夜。
ラジオの向こうには、まだ起きている人がいる。
くだらない話で、一緒に笑っている人がいる。
同じ悩みを持った人が、同じラジオを聴いている。
そして、
エロい話が聞ける。
すべてが生放送の醍醐味なのだ。
大沢悠里の『悠々ワイド』も朝の帯番組とは思えないほどに、結構「シモってた」。
ではここからが本題。
前置きが長いのはご愛嬌で・・・・・・。
先々週、しゅうまん(息子7才)と久米宏の『ラジオなんですけど』を聞いていたとき、しゅうまんが過剰に反応した。
それは、
「スペシャルウィークのプレゼント応募」
と言うワードだった。
ラジオに慣れ親しんで無い人は聞き慣れないだろうが、スペシャルウィークとは日本競馬界が誇るあの名馬ではない。
ラジオ界で定期的に行う聴取率調査のことである。それに併せて番組も聴取率を上げるため、有名ゲストやプレゼントを打ちだすのです。それが聴取率調査週間=スペシャルウィーク。
しゅうまんはプレゼントが大好き。
しゅうまんは聞き耳を立てて、俺に、静かにするようにうながす。
「プレゼントはバッジ型ラジオと梵天付き耳かき」
「キーワードは、【こめひろしです】」
と、堀井美香(アナウンサー)が発した。
彼女が秋田出身であることも、我らの聴取率を上げている。
息:「イシマン!!」
俺:「ん?」
息:「応募しよう!」
俺:「オー。やれやれ!」
息:「ケータイかして」
俺:「あー。お母さんのでやって(めんどくさいから)」
俺はこの手の応募で、一度も当選したことがない。
むしろ応募したコトがない。
基本的に「サイレントリスナー」である。
アクションを一切起こさずに、聞きに徹するのだ。
しゅうまんは奥さんに指示を出し、無事に応募メールを送信した様子だった。
俺は全くもって応募する気がなかった。
だって、応募したって当たるわけ無いのだから、無駄な労力であることは明白。
しかし、
翌朝、気が変わった。
しゅうまんが朝から問いかけてきた。
「ねーね~」
「当たったかなぁ。発表っていつ?」
(いやぁ~。発表は来週だし・・・・・・)
しゅうまん、楽しみにしてるんだなぁ。
当たる前提で、応募してるんだなぁ~。
なんて考えているうちに、プレゼント応募メールを打ち始めていた。
分かってるよ。
当たらないことくらい。
でも、
メッセージがもしも読まれたら、それだけでもしゅうまんにはプレゼントだし、ハガキで応募する訳じゃないのだから、気楽に本文を打ち始めた。
キーワードと住所・氏名を打ち込み、メッセージには昨年のラジフェスの思い出を綴った。
やってみると意外と簡単だった。
翌週の土曜になるまでの一週間。
しゅうまんは、朝起きるたびに、『久米宏のラジオ次はいつだ!』『当選したかなぁ?』のルーティンをこなすのだった。
そしてプレゼント発表が放送される土曜がやってきた。
天気の良い日は縁側でラジオを聞くことが多い。
なぜラジオを外で聞くかって??
YES。
私の奥さんはラジオが嫌いなのです。
家の中にいる時の私は、常にラジオを持って移動します。
キッチン・お風呂・トイレ、当たり前です。携帯よりも携帯しています。
奥さんは静かな状況を好むので、私に付きまとうようにして流れるラジオに辟易するようです。むしろ私が『金魚のフン』ならぬ『ラジオのフン』になっているのだが……。
この日も奥さんの静かな時間を邪魔しないように、息子と縁側でラジオを聴くことにした。そして、せっかくなので焼き焼きパーティーをしながら……。
焼き焼きパーティーとは一般呼称にすると【バーベキュー】。
我が家の縁側には、常に『U字溝』と網が設置されている。
↑こんなヤツと網。
息子も楽しめる。奥さんも料理の手間が省ける。
俺も「昼から飲める」。
そう!!
合法的に「昼から飲める!!」
この日も久米宏の「ラジオなんですけど」が始まる前に、肉や野菜の下ごしらえをして準備万端、炭火をおこしながらラジオを聞いていた。
俺:「しゅーまん!!ラジオ始まるよー!!」
息:「わかったー!!すぐいくー!!」
俺・息:「当たりますように。当たりますように!!!」
ラジオが始まるや否や、応募総数1600通越え!!と。
ま、マジか……。
当選数は60……、倍率換算で26倍。
簡単に26倍を説明すると、宝塚歌劇団でおなじみの宝塚音楽学校が概ね26人に1人の合格率である。
そして事件は唐突に起きた。
今回の応募はキーワード間違いが多かったらしい。
久米さんが再度、キーワードを発表した。
「キーワードは、【こめひろしです】」でした。
こめひろし……。
『です??』
『デス!?』
『Deth!!!!』
きゃぁぁぁっぁ!!!!
息子と俺、放送が始まってわずか5分足らずで「お通夜モード」突入ス。
ソウデス。
ワレワレハ
「デス」ヲ
ワスレタ
キーワードヲ
マチガッタ
虚無感を漂わせながら、二人。
いまだ火も起きていないので、肉を焼くこともできない。
虚無の波状攻撃だった。
当選者は続々と発表されていく。
モチロン当たるわけなどない、消化試合ですが。
もしかしたら「メッセージ」が読まれる可能性は残っているのだから、惰性ながらも聞いていたその時。
「横浜市の……」
「オクヤマ ムネユキさん」
「はぁ?はぁぁぁぁぁ?」
「ヴぉ!! おおおお!! ゥぅぅおおおぅうううう!!!!」
「あだった!!(当たった) あだった!!(当たった)」
「しゅーまん!! あだった!!」
「いしまんの名前、よまいだぞー(読まれたぞ)」
でも、おかしい……。
私は明らかにキーワードをミスった記憶がある。
ジュースとビールで祝杯をあげつつも、腑に落ちない。
少し冷静になって、送信済みメールを確認してみた。
メールを何度見直しても「こめひろし」としか見えない。
キーワードが間違っているのに、当たるなんてコトあるのだろうか??
もし俺が女の子に限りなく近い容姿をしていたとして。
定番の髪型【ぺったりオールバック】にしたとして。
バレーダンスと音楽をこよなく愛するとして。
倍率26倍の難関をスルーしたとして。
俺が宝塚音楽学校に入学しまうなんてコトが、まかり通るはずがないのだ!!
少々ざわつく気持ちにフタをして、当日はカラ喜びのまま息子と楽しんでみたが、あんまり気になったので翌日TBSラジオのHPで確認してみた。
う~ん。
当たってる。
と言いましても、当選発表からすでに8日経過してもブツが到着していないのだが……。
モチロン息子は毎朝ポストを確認しております。
あぁ。
ひとつ気が付いてしまった。
もしかして、
同姓同名では。
横浜市のラジオ好きの「オクヤマ ムネユキ」さん。
もし「バッジラジオ」が到着しているのであれば、お願いがあります。
私のちっぽけな親のメンツを失わないために、ご協力ください。
そのバッジ型ラジオを、私に売ってくださいませんか?
ハッキリ言っておきますが、金に糸目は付けません。
ご連絡は当ブログまたはFBアカへのメッセージにてお願いいたします。
ご連絡、こころよりお待ちしております。
おしまい。